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スチールの電動刈払機 摩耗しにくい樹脂ブレード対応

スチールのバッテリー刈払機

スチール(STIHL)は、バッテリー刈払機「FSA 80」と「FSA 120」を、4月下旬に発売した。それぞれ、しっかり握れる両手ハンドルを採用したモデルのほか、操作性に優れたループハンドルを採用したモデルをラインナップ。価格は「FSA 80」(両手ハンドル)が56,100円で、「FSA 80 R」(ループハンドル)が53,900円、「FSA 120」(両手ハンドル)が73,700円、「FSA 120」(ループハンドル)が71,500円。

いずれも金属ブレードとナイロンコードに加えて独自の樹脂ブレード「PolyCut」に対応。樹脂ブレードは、金属ブレードのような鋭い切れ味を持ちつつ、キックバックのリスクを軽減。またナイロンコードに比べて摩耗が少なく、耐久性に優れているため、長時間の作業でも安定した性能を発揮できるという。樹脂ブレードは別売で、価格は3,960円。

樹脂ブレード「PolyCut 18-2」

畑や畦畔の草刈りなど農地での作業に適した「FSA 80」シリーズ

「FSA 80」シリーズは、畑や畦畔の草刈りなど農地での作業に適した刈払機。

農地での作業に適した「FSA 80」

36Vリチウムイオンバッテリーの「AK システム」に対応。同システムは、刈払機、芝刈り機、ヘッジトリマー、ブロワー、チェンソーなど、多彩なツールと互換性を持つ。

モーターの回転数を「低速/高速」2段階で調整可能。低速での最大回転数は6,300rpmで、長時間の作業や軽作業に適している。また自動ツール認識機能を備え、使用ツールに適した回転数が確保される。

両手ハンドル仕様の「FSA 80」には、金属ブレード2枚刃を装備。畑や畦畔の草刈りや農地の下草刈りに適している。一方、ループハンドル仕様の「FSA 80 R」は、畦畔や果樹園の樹間など、狭い場所や細かい草刈り作業にも対応。庭の縁取りや植え込み周りの仕上げなど、細かい作業がしやすい。

バッテリーを除く重量は、「FSA 80」が4.5kgで、「FSA 80 R」が4.3kg。いずれも出力は0.8kW。

「FSA 80」(左)と「FSA 80 R」(右)

造園業者に適したハイスペックな「FSA 120」

「FSA 120」は、特に造園業者向けに設計され、過酷な状況で長時間の作業が必要な場合に適している。

「FSA 120」

36Vリチウムイオンバッテリーを採用したプロユーザー向け「AP システム」に対応。同社製の30種類以上の工具で使える。またIPX4の防水性を備え、雨や湿気の多い悪天候化でも使用可能だ。

ブラシレスの電子制御モーターを搭載し、高トルクでスムーズに作業可能。低騒音設計のため、一日中作業をしても耳栓が不要なほど静かで、住宅街や学校、病院、公園など、騒音が気になる場所でも使えるとする。

低速/高速の2段階でスピード設定を調節可能。自動ツール認識機能により、PolyCut、ナイロンコード、金属ブレードの装着に応じ、それぞれ適した回転数に調整される。

両手ハンドル採用の「FSA 120」は、広範囲の草刈りに適し、ループハンドル採用の「FSA 120 R」は、狭い場所やフェンス際、歩道、階段などのトリミング作業がしやすい。

「FSA 120」(左)と「FSA 120 R」(右)