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ハグや握手できるロボット、大阪万博に登場

新型の着ぐるみロボット「RIC90 TypeR(リックキュウジュウ タイプアール)」を発表

アールティは、新型の着ぐるみロボット「RIC90 TypeR(リックキュウジュウ タイプアール)」を発表した。

同社が2009年に開発した、観客とハグや握手ができるロボット「RIC90」の後継機。ネコ店長で親しまれた初代モデルのコンセプトを継承しつつ、最新のロボティクス技術を採用しており、スムーズな動作の実現で、豊かな表現と魅力的なパフォーマンスを提供するという。

同社代表の中川友紀子さんとネコ店長「RIC90」(前モデル)

ROBOTIS製のXシリーズモーターを搭載し、自然な動きと繊細な表現力を両立。また、アルミニウム合金のフレームによって耐久性と軽さを実現し、総重量20kg以下、スーツケース込みでも23kg以内と、女性ひとりでも持ち運び可能な高い携帯性を備えている。

着ぐるみを取り替えることで、様々なキャラクターを演じられる柔軟性も本機の大きな特徴。スピーカーを内蔵し、音声や音楽の再生にも対応。Raspberry Piを搭載し、AIによる高度なインタラクションや拡張性のあるカスタマイズも可能となっている。操縦は無線ゲームコントローラーで直感的に行なえるため、誰でも簡単にパフォーマンスを演出できる。

熱中症リスクを伴う長時間の着ぐるみパフォーマンスをロボットに置き換えることで、安定した演出と安全性の両立を図ることが可能。着脱可能なバッテリーは、約30分間の連続稼働が可能で、長時間のパフォーマンスにも対応する。

なお、RIC90 TypeRは、ワールドマスターズゲームズ2027関西大会のマスコット「スフラ」の着ぐるみパフォーマンスにも採用されており、2025年6月7・8日に大阪万博・関西パビリオン内イベントでの登場が予定されている。